ゆぎなろぐ

ゲームと漫画、KAT-TUNとSexyZoneが好きな社会人オタク。見た映画やドラマ、読んだマンガや本などの記録と感想を適当にまとめていきます。自分用に、テキトーに、なのでネタバレ配慮なしの上にまとまりも内容もないようなものです。

窮鼠はチーズの夢を見る(映画)

10月14日に鑑賞。公開当初見るつもりはなかったのですがエイト担の方が勧めてらっしゃったしちょうどレディースデーにお休みだったしで行ってきました。平日の真昼間の回だったのですが劇場内はほぼ満員!

 

大倉忠義くん演じる会社員の大伴と成田凌さん演じる大学時代の後輩で今は探偵の今ヶ瀬が、奥さんからの浮気調査の依頼をきっかけに再会してから離別するまでの男性同士の恋愛を描いている作品でした。

原作既読で映画を見た方々がラストか経過かは忘れてしまったんですけど原作の良いところを改悪してしまっていて残念、といっているのを多く見かけたので原作と違うところも多いのかな??私は未読で鑑賞したのでそれが前提の感想になります。

 

まず観ながら通して思っていたのが大伴最低の男だな〜〜〜〜〜でした笑。奥さんから始まり浮気相手、大学時代の元カノ、会社の後輩、そして今ヶ瀬と映画一本の間に何人の間で揺れるんだお前はと!本人も開き直ってやってるわけでなく(多少そういうところもありましたが)流されていたり気持ち的に理解できるところはあったり、実際こういう人はいるんだろうなとその関係の持ち方やごまかし方がやたら生々しくてリアルでした。

ゲイの今ヶ瀬に対して大伴はそうではないのでそこの戸惑いや葛藤なんかは観ていて辛い。今ヶ瀬と元カノどっちをとるのかと詰め寄られる場面で気持ちは今ヶ瀬にあってもお前を選ぶわけにはいかないと答えるところとか、居なくなった今ヶ瀬を探しにハッテン場?的なバーに入ったもののいるわけはないし自分とは違うことを改めて認識し泣きながら街を歩いているところとか。二人の将来への考え方の違いとかも。

 

今ヶ瀬はなんというか、片想いを拗らせてるなというか…笑。でも考え方や行動が女性よりに感じました。怪しいと察したらすぐに相手のスマホとか服をチェックしたりね!使い続けてる貰ったライターをそれを知ってる元カノに見えるようにあからさまに出したり、偶然装って飲み会に混ざったり見せつけたりね、こういう女いそー!って!元カノとのバトルのところ好きです笑

こちらはずっと片想いしていてゲイであるのでそこの苦労や諦めを受け入れている感があり、楽しそうな場面であっても全体的に悲壮感や哀愁が漂っていて大伴との最後のやりとりとかラストはなんかもう可哀想に思ってしまいましたね…。ラストの大伴は吹っ切れて色々やり直そうと前向きな感じなのでその対比で余計に…。

それを表現する成田さんの演技も本当にすごかった。しかも途中からなんだか可愛らしく見えてきちゃうんですよね。誕生日プレゼントでワインをもらうところとかすごく可愛いかった。喜びのシーンなのにその後の展開の不穏さも感じられる、すごい。

 

あと、この映画R-15の制限付きなのですが濡れ場が多いしすごい。そっち系の年齢制限のある映画をあまり見ないので…。まさかジャニーズタレントの尻にローション垂らすシーンを劇場の大画面で見ることになるとは思わないじゃん!笑

一人で観に行ってよかった笑

 

終わり方はバットまでいかないトゥルーエンドという感じなのですがモヤモヤというよりは儚い、切ないお話だったなという感想です。